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リレー小説
千葉大学文藝部で行っているリレー小説を公開しています。
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DATE: 2012/12/26(水)   CATEGORY: テーマ:月
リレー小説 五
12/26更新                      執筆者 山下さん

 ……早速おいでなすった! そう認識するが否や、キメラは熊の顔を歪ませ、獣の脚を振りかざした。凶悪なカーブを描く爪。ゆうに1mの長さはありそうだ。カジタを構っている余裕は失われた。サトウは横に転がって直撃を避け、腰に佩いていた日本刀を凪ぐように抜いた。
 続けさまに銃弾の嵐がキメラに浴びせられた。キメラは極彩色の翼でそれを受ける。横目で左方を確認した。カジタだ。先ほどまでの人の良さそうな表情とは正反対の、この上なく歪んだ笑みを浮かんでいる。カジタもまた、キメラの爪と同じくらいの長さの銃を構えていた。軍用のサブマシンガンだ。銃に詳しくないからそれくらいしか判らない。
「すっげ、動きやすっ! サトウさんやらないの?」
 軽口を叩いてはサブマシンガンを斉射する。返事をすることもなく、カジタも思い切って日本刀を振るった。木刀よりも重いはずだったのに、刀は嘘のように軽かった。刃のきらめきに紅い目を光らせ、キメラがふたたび前足を払う。
「くっ!」
 こんなデカブツ相手に、ちっぽけな日本刀で敵うのだろうか? キメラの姿を見た瞬間からのしかかっていた不安は、氷解した。刀の銀色の閃きで、キメラの爪がすぱりと切り落とされる。咆哮! ありもしない空気が揺れるほどの雄叫びにもひるまず、カジタが銃弾をばらまく。翼から羽根が散り、血が流れ、辺りをしぶきで汚す。
「サトウさん、ぼやぼやしてると俺がコイツ捕っちゃうよ?!」
 浮ついた調子でカジタが叫んだ。サトウも乗せられるように重く踏みこみ、獣の額を真正面から狙う。袈裟切り! 威力を求め、全体重を乗せて振り抜いた。こいつが獣なら、ひるむはずだ。相手は剣道の試合で向き合うような紳士的なヤツじゃない!
 岩を砕くほどの手ごたえだった。キメラはのけぞるが、もう片方の足が反対からサトウを狙った。すかさず援護射撃! サトウは思い切り後ろに飛びのいた。獣から一息に距離をとる。カジタの援護に獣は唸り、額から、翼から、血を流す。怒りが充填され、キメラは大きく口を開いた。
「サトウさん避けろ!」
 カジタの声にサトウは再び横受け身をとった。遅れて、戦車なみの顔が今まで居た場所に被さる。血と唾液にまみれた牙が薄緑の地に突き立っていた。弾けるように起きあがり、目の前に伏せられた翼の付け根に斬りつける。サトウの身体までもが嘘のように軽かった。ブゥン、とかすかな振動音。切れ味も抜群だった。カジタが口笛を吹く。
「いける!」
 山脈のような翼の根が、すぱりと赤く割れた。溶岩が湧くように血塊が噴き出る。傷口に銃弾の雨が降る。痛みでキメラは怒り狂う。ずるり、と蛇のように身動きして、こちらを正面に見据える。カジタもサトウの後ろへと飛ぶように滑り込んできた。
「カジタ、援護してくれ!」
「Roger!」
 愉しげな返事と共に、獣の瞳めがけて銃弾が飛んでいく。キメラは顎を引き、それに耐えている。サトウは走り出した。いけるかもしれない。いけなければ散るだけだ! 見も知らぬ異世界の生物に対して押していることが、サトウの精神を高揚させていた。日本刀を大きく構え、振りかぶる。ドタマを斜めに斬り落とす!
 ジュウッと肉の焼ける音がした。キメラの首に刀が半分ほど食い込んでいた。紅い瞳がギロリとサトウを認めた。まずい! サトウは柄から手を離し、後ろへ飛びずさった。何メートルも宙に浮き、衝撃なく床へと着地する。最期の馬鹿力で、キメラは翼を振り、二人にのろのろと背を向けた。
「逃、が、す、かぁあああああっ!」
 サトウが嬉しそうに吠え、突撃する。手には銃剣が握られていた。それを待たずに、黒い鞭が二人を払った。
「ぐっ……!?」
 逃げる間もなかった。サトウは鉄の振り子でなぎ倒される。キメラが鱗の尾をしならせ、したたかに打ったのだ。宇宙服は嘘のように丈夫だったが、頭を思いきり地に落とされ、目の前が一瞬暗くなる。ヘッドセットもくるくると回って滑っていった。かすむ目をなんとかこじあけると、カジタも前方で銃剣を杖にし、やっとのことで立ち上がっている。こちらは奴に武器を持っていかれてしまった。逃げるしかない、そう思った。
「ドゥユーリードミー? 標的損壊度は80%、援護を希望しますか?」
 無機質な女の声が響き渡った。キメラはゆるりと尾をくねらせ、のっそりと振り向いてきた。血まみれの首にはサトウの刀がまだ残っている。声が続ける。
「中性個体A及びBの損壊度は60%、しかし双方有効武器ロスト、危険域と判断、ロック解除、援護いたします! スリー、ツー、ワン……」
「カジタ、ふせろ!」
 サトウは声を限りに叫んだ。再び天井の上から透明な膜が盛り上がり、金の光とともに槍を構えた何かが急降下してくる。獣の頸椎を狙っている。サトウの位置からは光が獣を真上からかち割るのがはっきりと見えた。ズゥン、と巨体が沈む。蒸発するようにとりどりの色が消えていき、サトウの刀だけがからんと音を立てて残った。立っていたのは軍服に眼鏡をかけた女だった。
「あ、あんた……サンキュー……」
 カジタがおそるおそる近寄っていく。女はがっしりしたスピアを握り直した。金髪を高く結いあげ、冷たい青い瞳が二人を捉える。身にまとうアーミー柄軍服は、この単調な緑の空間ではその用をまったくなしていない。カジタは女に向けて血にまみれた手を差し出した。
「サンキュー、マドモアゼル……ヤバかった、あんたもNASAに云われたの?」
「私はミス・デイジー。NASA製の無人戦闘機です。製造番号は1986-DSMR2、ご無事ですか?」
「無事っちゃ無事なんだけどね、最初からキツイの来たなぁ……アンタNASA製か。ロボットか何かか?」
「人工知能搭載型無人戦闘機です。こちらの刀はどなたのものでしょうか」
「……俺のだ、すまん」
 サトウはヘッドセットを拾い上げ、おそるおそる女に近寄った。ミス・デイジーは剣をぶっきらぼうに突き返した。刃の部分を向けられて、サトウはぎょっとする。
「お返しいたします。装備は無駄になさらぬよう」
「その返し方はないだろ」
 腰の鞘に日本刀を戻しつつ、サトウはくさした。ミス・デイジーは頭を下げる。
「失礼しました。国籍は……双方日本。ご希望なら、日本の礼節をデータベースよりダウンロード致します。予想時間は2880秒」
「……いらんっしょ。それより、聞きたいことが色々あんだけど……サトウさんもあるよな?」
 カジタが先ほどまでのふざけた態度から一変し、サトウを見つめた。いかにも東洋人的な一重の目つきが鋭くなる。サトウはうなずいた。
「どんな質問でもお受けいたします。ただし機密事項に関わることについてはロックがかかっておりますことをご了解ください」
 丁寧に敬礼したミス・デイジーに、カジタが尋ねる。
「ここって何なの?」
「ロックされている情報です」
「あんたは何のためにネーチャン型なんだ?」
「視認の際の便宜のためです。『海』に漂着する戦士に女性はほとんどおりません」
「ごついオヤジよりはいいか……目の保養にもなるしな」
 サトウも問いかける。
「この武器はただの日本刀やマシンガンじゃないな?」
「イエス、私のスピア含め、近接格闘型武器はおそらく全て超音波振動剣です。見た目及び性能は元素材に近づけてありますが、重量、耐久性、および威力の面で向上がなされております。説明書をダウンロード致しますか?」
「……説明書なんてあるのか、後で頼む」
 カジタも負けじと口をはさんだ。
「マシンガンはどーなってんだ? 運よく弾切れなかったけど」
「さすがに無限値を取るわけにはいかないために弾は切れます。M9ですね。グリップ下部の赤いボタンを押せば300秒後に1000追加されます。ただし時空間の調整が必要ですし、未だテスト状態の機能ですので、装備があれば予備を携行いただくのが良いかと思われます」
「NASAの技術でも弾切れはどうしようもねーか」
「イエス。本部サーバーにフィードバックしておきます」
 ミス・デイジーは無表情のまま答えた。サトウは最期の質問をする。
「それより、アンタみたいなのが居るなら、俺たちは必要ないだろう。なぜ呼ばれてるんだ」
「ロックされている情報です」
 ミス・デイジーはにこりともせずに繰り返した。カジタが鼻白む。
「肝心なところが判んないんじゃしょうがねーじゃん」
「質問は以上ですか? 僭越ながらこの先行動を共にさせていただきます。私の随伴していたグループμは消滅いたしましたので」
「消滅? どういうことだよ」
「消滅です。耐久期間は七日」
 血も涙も情もない響きに、サトウは息を呑んだ。カジタも口ごもりつつ確かめる。
「アンタが前に一緒にいた奴らは……なんだ、全滅したってことか?」
「イエス。……新グループβ結成。お二人を新たなグループメンバーとして追加いたします。ミスタ・サトウ、ミスタ・カジタ、宜しくお願いします」
 サトウはカジタを見た。カジタはあきれて笑っていた。百万円という胡散臭い契約。危険という以外は何も知らされず、トラブル続きの道中。前置きなしの戦闘への突入。人が敵うとは思えないほどの怪物。そして七日間で「消滅」。全ての状況が嫌な予感を強めていた。ミス・デイジーが背筋をぴんと伸ばしたまま、歩き始めた。
「進みましょう」
 カジタはなぜか笑みをうかべて女を追った。『雑念は剣筋を鈍らせる……』。三良坂の警告が耳の奥にこだました。サトウは声を呑みこみ、二人に続いた。



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DATE: 2012/12/25(火)   CATEGORY: テーマ:月
リレー小説 四
12/25更新                      執筆者 北川青さん

 三方を囲む壁は薄緑の色で、汚れひとつ見当たらない。天井は高く、目算して20メートルほどだろうか。やはり薄緑である。不思議なことは壁に囲まれているのに、視覚に不便がないことだった。まるで真昼であるかのようによく見える。かといって壁が発光しているようではない。いったい、これはどういうことだと顔をしかめたナインだが、自分が来た場所を思い出した。
 ――ここは月の『海』。常識の及ばない謎の空間。

「とりあえず、こっからどうするよ。一応少しだけ見てきたが、こんな壁が延々つづいているだけだったぜ」
 カジタが壁をこんこんと叩きながら言う。おどけているが、表情はどことなく硬い。緊張しているのだろう。右足が気味の悪い色した壁を勢いよく蹴る。コンクリートを蹴ったときのような鈍い音が響いた。
「見てのとおりこの壁はかなり硬い。あと新品同然のように傷も汚れもない。ざっと床も観察したが埃ひとつみつけられず、どこにも継ぎ目はなかった」
 あとそれから、とカジタは言葉をつづけた。
「どうやらここには空気があるらしい。もしくは、空気の代替物となりうる何かが」
 そういえば、とナインは口元に手をやった。そこではさも当たり前であると言うかのように、呼吸がなされていた。NASAから渡されたヘルメットも圧縮酸素ボンベも形すらない。
「……なんであれ、『海』の核らしい宝石を壊すしかないだろう」
 ナインがそう言うと、カジタは一瞬驚いたように目を見開き、ついで笑った。シャトル内で見せていた大げさな笑い方である。カジタはわざわざ腹に両手をあてて、「今、自分は笑っています」とアピールしている。
 笑い始めて数分経った頃、乱れた呼吸を整えながらカジタは言った。
「サトウさんさいこー。少しは動揺しろよ」

 動くべきか、動かざるべきか。問うたところで答えはひとつしかなかった。ナインが目覚めた場所は『海』が作り出した迷宮の袋小路であり、そんなところに留まっても目的とする宝石の破壊は達成できないというのが2人の共通認識だったからだ。また、ナインとカジタ以外の仲間はどうしているのかと考えることも無意味だった。小説なんかではたとえば主人公がピンチのときに助けに現れるのだろうが、いかんせんこれは現実だ。ご都合的展開はまずありえないと考えなければならない。
「NASAの言っていた化け物は見たか?」
「いんや、生物なんか影も形もない。そもそも本当にいるのかも疑わしいくらいに静かだったな。さっき言ったように汚れもない、傷もな。生物が生きているっていう痕跡がないんだ」
「不審な音は?」
「そうだな……サトウのいびきくらいかな」
 カジタは自分で言っておきながら吹き出した。ナインはそれを見てほんの少し安堵する。これから行動を共にする男が緊張状態であったなら、最悪の場合自滅する可能性があるからだ。そうなったらナインの身も危険にさらされる。任務の成功報酬が手に入れられなくなるかもしれない。
「それじゃあ、行くか」
 ナインは唯一壁がない方へ、先ほどカジタが歩いてきたほうへ歩き出した。カジタが楽しげに口笛を吹く。NASAが独自に開発したという宇宙服は船室内でも感じたが、なるほど着心地がよく、運動の邪魔をしない。

 一直線に続く通路を進めば、四叉路に行き当たった。京都の碁盤状の町並みのように、それぞれ垂直に通路が伸びている。どれも同一の薄緑の壁でつくられていて、一度迷えばそれだけで命の危機だ。
「そういやさ、サトウってなんでこの依頼受けたの? いくら金払いがいいって言っても、危険すぎるじゃん」
 カジタが今まで歩いてきた通路にナイフで一と印をつけながら尋ねてきた。なかなか削れないようで、何度も何度もナイフを走らせる。
「あ、ちなみに俺はね、面白そうだったから。ほら! 月ってだけで少年の冒険心がさ、くすぐられるというか、ワクワクするじゃん。しかもその正体が謎っていう、これは受けないといけないって思うだろ」
 そんな理由か、とナインは天井を見上げた。そこには真空の宇宙でもない、無機質な天井が広がるばかりである。金のためだという自分の理由もありきたりだが、カジタの理由はどう考えたっておかしいだろう。冒険心を満たすためだめに、わざわざ月にまで来て未知の生物と戦うというのか。
 そう考えたところで、ナインは目の前の薄緑になんともいえない嫌悪感を感じた。たとえて言うなら、度の合わない眼鏡をかけたときのような気持ち悪さである。ナインはさほど視力が悪いというわけでもないが、高校時代の、今はもう顔も忘れた同級生が言っていた言葉を思い出す。度の合わない眼鏡をかけると、視神経が痛んでいる感覚がして、ゆがんだ世界が見えるのだと。
 そう、天井の薄緑がぼんやりと歪んで見えるのだ。それに気づいた瞬間、ナインはカジタの首根っこを引っつかみ思い切り後方にジャンプしていた。その直後、つい一瞬ほど前まで2人が立っていた場所に、何かが落ちてくる。
 それは寒天のような透明の物体だった。ナインがこの物体はいったい何か、と見極めようとした直後、透明な物体に色がついた。赤、青、黄色、緑。原色を放り込んだかのような統一感のない色彩の羽、ごつごつとした肌に散見されるうろこ。それから真っ黒な熊に似た頭に巨大すぎる爪の生えた四肢。
 
 ――つまり、キメラがそこにいた。
 
 落下してきた直後、なぜ自分は正体を見極めようとしたのかと自分の行動を批判する。そうだ、ここは月の『海』。常識は通用せず、起こる事象はすべて依頼達成にいたるまでの障害物でしかないのだ。




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DATE: 2012/12/05(水)   CATEGORY: テーマ:月
リレー小説 三
12/15更新                      執筆者 こばるとさん

 三良坂と剣を交えたのち、ナインはその足で単身アメリカへと向かった。昔はヒコーキというもので十数時間もかかっていた日本・アメリカ間の往来も、今や太平洋トンネルを利用すればものの数時間でできるのだから科学さまさまである。
 無事目的地にたどり着いたナインの目に飛び込んだのは日本ではお目にかかれないほどの巨大な施設。広大という言葉を体現したかのような土地面積にそびえたつその施設は、まるで迫りくる宇宙人の襲来に備える基地であるかのよう。――マーシャル宇宙飛行センター。100年以上も前から存在する、最も歴史の古いNASAの施設である。
 しかし、今のナインにとってはその施設など道端に転がる石ころも同然であった。


 受付で指示された場所に向かうと、そこにはもう十人ほど人が集まっていた。一目見ただけで老若男女、様々な人種・職種の人間がここに揃っているのが見て取れた。頭の切れそうな奴に、同じ人間とは思えない図体の奴。さらには、明らかにカタギの人間ではないだろうという奴までいる。そのうちの一人、最も凡人だとナインが感じたアジア系の顔立ちをした男が、笑みを浮かべながら近寄ってきた。
「君、日本人でしょ? 俺はカジタっていうんだ」
 そう言ってカジタと名乗った男は右手を差し出し、「お前も名乗れ」と暗に訴えかけてくる。正直面倒だと感じたが、ここで名乗らない方が後々面倒そうだと考え、渋々答える。
「……サトウ」
「そうかサトウか! よろしく! いやあ、俺日本語しか分からなくてさ、心細かったんだよね。日本人のサトウがいてくれてよかったよ」
それから数分間カジタに質問攻めにされ、捲し立てられ、ほとんど会話の内容は覚えていないが、唯一覚えていたのはカジタが自衛官であるということくらいなものであった。
そろそろカジタの声が耳障りになってきたところで、スーツ姿の職員が次々と現れ、ナインたちに耳かけ式の無線のようなものを渡していった。それを付けてみると、辺りの雑音でしかなかった人々の声が意味を持った言葉として耳に伝わる。どうやら翻訳機のようである。
 翻訳機が全員に行き渡ったその直後、さっきまでざわめきが立ち込めていたこの場所に静寂が訪れ、ガタイの良い白人が喋り始めた。
「今回の作戦の指揮を執るアームストロングだ。細かい説明はその都度行う。まずは宇宙服に着替えてくれ」
 無表情でそっけない説明だとナインは感じる。自分も人のことは言えないわけだが。
 またもや職員が現れ、宇宙服を渡していく。よくテレビなどで見かける宇宙服とは全く異なっており、何枚も重ね着したかのような鈍くさいものではなく、シュッとしたスリムなものである。
「この宇宙服は今回の作戦のためだけに作られたものだ。『海』には様々な危険が存在している。そのため、動きやすさ、耐久性、その両方に優れていなければならないのだ」
 実際、宇宙服はとても動きやすいようにナインは感じた。しかし、生地が薄く耐久性に優れているとは思えない。
「我々が独自に研究し、編み出した特殊繊維でできている。耐久性は本物だ」
 そんなナインの不安をかき消すかのようにアームストロングは補足した。
「着替え終わったなら、早速出発してもらう。発射場へ向かってくれ」
 言われるがまま発射場へ向かう。そこにはメディアを通してでしか見られない代物が。この施設に引けを取らないほどの壮大さが鎮座していた。スペースシャトル。宇宙への渡航と言えば、遥か昔からこの乗り物と決まっている。
 カジタはそれを見るなり童心に帰ったがごとく騒いでいる。周りから白い眼で見られているのに気付いていないのは本人くらいなものであった。
 シャトルに乗り込み、中を案内される。武器庫なるものがあり、どんな武器でも自由に持って行って良いらしい。ナインはその中から目当ての日本刀を見つけ出すと、それを持ってシャトル内の席に座る。
「これから離陸準備に入る。各々シートベルトをしっかり付けてくれ」
 そうヘルメット内の無線から流れる。
「いやあ、遂に出発か……。ドキドキしてきたっ!」
 ナインの隣に座るカジタは相変わらずである。緊張感のない奴めと思うものの、えも言われぬ興奮のようなものをナインも感じていた。


「無事大気圏を突破した。これから月への着陸準備を行う」
 アームストロングの声がヘルメット内に響く。それと共に搭乗者たちの間に緊張が走る。流石のカジタもその例に漏れることは無かった。
 しかし、直後に突然の警告音。先ほどまで走っていた緊張はどこへやら。今機内に走っているのは戦慄である。
「着陸準備に移行できない……だと……」
 先ほどまであれだけ淡白だったアームストロングの声に焦りの色が混じる。
「このままだと、月に突っ込む!」
 大きな衝撃とともに視界がブラックアウトする。ナインと世界との繋がりが断絶された。


 まずナインの目に飛び込んだのは無機質な壁。三方がそれで囲まれていた。
「お、起きたのか」
 唯一壁で囲まれていない方から歩いてきたのはカジタだった。
「他に人は?」
 ナインの質問にカジタは無言で首を振る。
「迷宮、とは聞いてたけどよ。こりゃあ本物の迷路みたいだぜ。ほら、テーマパークとかでよく見るアレ」
「……ってことはまさか」
「ああ、お察しの通り。ここは……」




「『海』の内部だ」



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DATE: 2012/12/02(日)   CATEGORY: テーマ:月
リレー小説 二
 12/8更新                 執筆者 偽名人さん


 前金の百万円を受け取ったその日、ナインは誓約書に捺印した。その誓約書は難しい言葉で埋め尽くされており、自分なりに略解すると、以下のような意味になった。
『死んでも責任は取らない』
 
 自室。
 寝転ぶと白色灯の光が目映い。右手に握られた札束を翳すと浮かれた思考は急激に冷静さを取り戻した。
ナインは再思考する――前金でポンと百万を渡すような仕事なのだ。やはりそれ相応のリスクがあるのだろう、と。
死ぬかもしれない。自分は人で溢れた全世界のため、もとい金のために月の海に突撃する。そこには見たこともない地球外生命体が巣くっていて、餌である地球からの来訪者を今か今かと手薬煉を引いて待ち構えている。にもかかわらず、右も左も判別のつかない選ばれし十数人の精鋭は鉄砲玉のように飛び込んでその餌食となる。全世界が注いだ技術の結晶のような剣を持って必死に戦うのだけれど、隊員は次々に死んでいく。やがて自分一人になって、孤軍奮闘するも数の暴力には勝てなくて、袋小路に追い込まれて、そして――。
 想像逞しく、しかし、現実に起こり得ても何ら不思議ではない。
月の海はそういう場所なのである。
 置かれた身を理解したナインは突如として強迫観念に襲われた。何かをしなければいけない気がする。しかし、なにをしていいものかわからない。こうして横になっていることは時間の浪費のように思えてくるし、最善の努めのようにも思える。
 ウロウロと自室を歩き始める。ふと思う。
 ――俺は、本当に選ばれるだけの価値がある人間なのだろうか?
 那須野は言っていた。アナタには能力がある。だから是非ともその力を貸してほしいのだ、と
 ナインは改めて自己分析してみる。が、得心のいく答えは出せない。自分は確かに優れた能力を持つが、それでも十数人の内の一人に選ばれる程の人物だ、と自負するには遠くかけ離れていると思う。
 せめて、犬死にだけは避けたい。
 ナインはやるべきことを見つけた。箪笥の中を引っかき回して中学の連絡網を探し出す。三年二組。三良坂七海の名を見つけて、八年ぶりの電話を掛けた。

時刻は午後十時を十分ほど過ぎていた。
ナインは近くのコンビニに自転車を止めて、棒状の何かとパンパンに膨れた袋を肩に掛けて、街灯が照らす夜道を歩いて学校へと向かった。
校門はきっちりと施錠されていた。
まぁそうだろうな、とナインは思った。十時だし。近頃は物騒な犯罪も増えているし。セキュリティー対策を怠っているとPTAのヒステリックババア共はギャーギャー騒いで憤死するし。
かといって、回れ右をして帰宅する気は絶無に等しい。退けぬ事情というやつがある。
眼前に立ち塞がる通用門は乗り越えられなくは、ない。が、常夜灯の下に取り付けられた防犯カメラが一分の隙なくナインの愚行を観測している。強行突破して、警備部隊が来て、強面の大人達に囲まれて説教を食らうのは是非とも避けたい事柄である。
無論、ナインは対策術を有している。
やや駆け足で、鉄柵に沿って半周した。
学校の裏側に回ると一帯には金網と有刺鉄線が張り巡らされ、ナインのような侵入者を拒んでいた。が、いつの時代に穿たれたのか、部室長屋の真後ろその下方に直径五十センチほどの穴が存在している。
――あったあった。
穴はコンクリートの断片でカムフラージュを施されていた。変わらないな、とナインは思う。ここの生徒だった当時、この穴を通って盛った痴人共が学校を逢い引きの場として使用している、という話を幾度なく聞いた。何でも一番の人気は理科室で、試験管を使ったプレイが最近のトレンドなのだ、という話には馬鹿みたいに笑った。
コンクリートの断片を退かす。荷物を肩から下ろし、身を屈めて侵入する。続いて荷物を侵入させる。立ち上がり、両膝両袖に付着した土を払い荷物を再び肩に掛ける。準備が整う。部室長屋からテニスコートの側を通り、公立中学にしてはやや広いグラウンドを疾駆する。
投手の独壇場である野球部のマウンド。滅多に揺れないサッカー部のゴールネット。走り幅跳びに使用する砂場に栄光の架け橋となる鉄棒。何部の誰が引いたのかわからないグニャグニャした白線は散々に踏みにじられ、夏の夜の下ではまるでナスカの地上絵のように見える。思い出が前方から後方へと過ぎ去っていく。
何もかもが懐かしくてたまらない。が、この土を踏むのも恐らくこれが最後になるだろう、とナインは思う。ナインの母校、浅間中学校は残り一ヶ月も経たない内に廃校になる。
疾駆の先、目標は一階の男子トイレである。
誰が発見したのか知らないが、一階男子トイレのやや高めに位置にある窓の掛け金はユルユルで、数回叩いてやると簡単に鍵が外れることは知る人ぞ知る裏技だった。
目的地に着く。今のところ誰かに見つかった気配はない。左を見て右を見て、そして窓を見た。
想像より高い位置に窓はあった。
限界まで背伸びをして、プルプルと震える拳で窓をノックする。実に非力なノックだった。質より数で勝負する他ない、とナインは思った。
何度目かのノックで鍵が外れる音がした。
窓を開ける。縁に手を掛け、両腕に力を込めて、両足は地面を蹴った。肘が、振り上げた左足が縁に引っかかる。重力に体を引っ張られながらみっともなくよじ登る。苦闘を演じるナインの背中を肩に掛けた袋が激励するが如く波打つ。足、胴体、頭の順に男子トイレに侵入させ、縁から手を離す。
タイルと靴底が拍子を取る。響く靴音。
侵入成功。関門を無事通り過ぎた。ナインは窓を閉め、一つ安堵の息をつく。
最終目標地点は武道館である。
そんじょそこらの武道館ではない。ナインが中学生の頃、汗と涙を流した武道館である。
ナインは何だかワクワクしてきた。まるで敵地に侵入したスパイのように壁越しに敵の存否を確認し、まるでコソ泥のように忍び足を運ぶ。映画のワンシーンでも撮っているような気分になり、時折拳銃を構えるポーズをとってみたり独り言を呟いてみたりする。夜の校舎には男の気分を高揚させる何かがあった。
常に周囲を確認しながら廊下を疾駆する。教室前を通り、生徒会室を通り、保健室を通り過ぎた。
武道館。
掲げられている看板は今も昔も変わっていなかった。
ナインはゆっくりと、八年ぶりの空気を肺に取り込んだ。ツンとした汗の臭いがどこか懐かしい。ナインは暗澹立ちこめる武道館を慣れと感覚で歩く。
武道館は二分割されていて、入って左側が柔道部、右側が剣道部の活動域だった。
明かりをつける。
ナインは正座して肩から荷物を下ろす。袋を開け、取り出したのは剣道の防具だった。実に手慣れた手つきで頭にタオルを巻き、胴着、籠手、面を着けて、
「自己確認……ねえ」
 背後から聞こえる声にナインはそっと瞳を閉じ、耳を傾けた。
「噂で聞いたよ。剣道部時代には随分と名声を得たこと。その後ギャンブルに狂ったこと」
 三良坂は盛大に溜息をついた。
「アンタと出会ったのは中学生のとき。転校してきた私は中学当時最強とまで謳われていた。ところがさ、同じ部活に無茶苦茶強い奴がいたんだ。私も腕にはかなり自信があった方だけど、結局負け越したまま卒業しちまった。物凄く悔しかったけどさ、アンタ覚えている? 部活を引退するときにこう言ったんだよ」
 ――懐かしいな。
ナインは竹刀を手に、その声を聞き、そう思った。
「俺は世界一強い剣豪になる――ってさ」
 足音はナインに近づく。背中で確と気配を感じ取る。
 ナインは口を開く。
「風の噂で聞いた。この中学校で教師やっていること。剣道の顧問をやっていること」
「もうすぐ廃校だけどな」
「腕の方は?」
「この間、繁華街に巣くっていたとある組を壊滅させたなぁ……」
ふっ、とナインは鼻から抜けるような笑いを浮かべて立った。
「強いな……七海は」
振り返る。竹刀を構えて太刀先を真っ白な防具に身を包んだ三良坂に向ける。
「俺は人生の大半を剣道に費やした。多くの者と竹刀を交えた。だからこそ断言できる。今まで対峙した中で、七海以上の剣豪を俺は知らない」
 誉れを得た三良坂は表情を崩さない。
「――何があったのか、私は知らない。私はただ『試合をしてくれ』と旧友に頼まれただけだ。だが、これだけは言わせてもらおう」
 武道館に張り詰めた空気を、三良坂は揺らした。


「雑念は剣筋を鈍らせる……忘れるなよ」

 
 目の前にはナインが認める世界一の剣豪がいる。
倒さなくてはならない。二人の間には八年もの年月が流れ、過去の戦績などまるで当てにならないものとなっている。これ以上の自己確認は恐らく、ない。
竹刀がぶつかり合う衝撃音。裸足と床の摩擦音。打ち込む音。打ち込まれる音。
自分が十数人の内の一人に選ばれた疑問が、死ぬかもしれない恐怖が、三良坂と竹刀を交える度に霧散していく。
数刻が過ぎ、ナインの頭の中は真っ白になり、無我夢中に竹刀を振り続けている。

武道館の外、夏の夜の空は間もなく東雲の光に浸食される。

 本日、ナインは地球を旅立つ。向かう地は月の海である。



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DATE: 2012/12/01(土)   CATEGORY: テーマ:月
リレー小説 一
                        執筆者 ぽんかんさん


「ははは……」
 仲間とはぐれた。武器も失った。そして周囲を異形の怪物に包囲された今、ナイン・サトウにできることは、死を覚悟することか、現実逃避して笑うことくらいだった。
「(どうして、こんなことになったんだろうな……)」
 現実逃避に失敗し、次に始めたのは後悔だ。そうしたら、ここに至る経緯、すなわち最近の記憶が走馬灯のように頭をめぐった。いや、本当に走馬灯なのかもしれない。数瞬後に死が迫った状況だ。少しくらいフライングして走馬灯が見えてもおかしくないだ。
「(俺はただ……金が欲しかっただけなのに)」
 ナインにとっては、金こそがすべてだった。金を手に入れるためには完全に黒になること――犯罪――以外は何だってできた。生きるために、食べるために。ただ、ただ金だけを求めた。たとえ危険な仕事とわかっていても、それで大金が手に入るなら喜んで引き受ける。その結果、命をつなぐためにとった行動が命を捨てることになったわけだが、そんな皮肉も今なら笑える。
「*#$&+@~~~!」
 周囲の化け物の中で、一際目立ったリーダー格の咆哮。その音波はナインの鼓膜を突き破らんばかりに叩き、その衝撃と恐怖で脳が震える。そしてそれが合図になったかのように、怪物たちが一斉にナインに向かって動き始めた。
「(頼むよ神様……こんな人生だったんだ。せめて最後の眠りくらい、幸せな夢を見せさてくれよな)」
 ついに死を受け入れ、ナインは静かに瞳を閉じた。

            *
「ロン」
 運とは、例えれば月のようなものである。月のように満ち欠けするし、運はツキとも言い換えられるからだ。これは佐藤九號が一か月前に思いついて以来、誰かにドヤ顔で語れる日まで温めている持論だ。かの日、スロットでとんでもない大当たりをした。そのときがちょうど満月だったという単純なきっかけだ。ちなみに、その約二週間後に競馬で大出費をしたことでこの持論も裏付けがとれた。
 そして今夜は満月。月のように満ち欠けする運は、今日が最高潮。九號は自らのシステムに従って大胆な行動にでた。普段はリスキーすぎて行かない、レートが高すぎる賭け麻雀。残金は少なかったが、今日の運ならば必ず勝てると踏んで、臨んだ一局。
「三二〇〇〇だ」
 なんせ今夜の運は最高潮。東一局から役満なんて軽い。
「あーあ、いきなりぶっ飛んじまったなぁ、兄ちゃんよぉ」
なればこそ、それが対面の人間の台詞だとは信じられなかった。
「クク……おいおい、ハコになったときの代金はいくらだったかなぁ?」
「……」
「おんやぁ? 持ち金なくなったじゃねぇか。うちは借金制度は設けてないんでなぁ……あばよ、兄ちゃん」
 目の前が、真っ暗になった。

「寒い……」
 八月の東京。今日の最高気温は三〇度を超えており、午後九時の現在でも寒いなどと言う人間はごくわずかだろう。そう、佐藤九號のように、懐も精神も冷え切った人間くらいだ。
「(俺が、何か悪いことしたか……?)」
 佐藤九號、二三歳独身。大学卒業後、職に就くことなく、ギャンブルや賭け麻雀で生計をなんとか立てていたが、今回の大敗で全財産を失った。脛をかじるための父親は去年他界した。母親は父と離婚して家を出て以来会っていない。連絡先も知らない。
「(どう、しよう……)」
 九號は悲嘆にくれながら、いっそ犯罪でもして逮捕されれば牢屋の中で食・住には困らないのでは、とまで考えながら帰途についていた。何よりも、今はさっさと眠りにつきたかった。夢ならそれで醒めるはずだ。
「こんばんは、佐藤さん」
 人気のない路地を歩いていると、聞き覚えのない声で後ろから呼ばれた。この路地、この時間帯に自分以外の人間がいることに驚きながら振り返った。
「誰です……かっ!?」
 振り返った時、視界に入ったのは日本刀を自分に向けて振り下ろす男。九號は間一髪で身をそらし、なんとか回避した。
 だが男は無言で刃をふるい続けた。九號は巧みな足さばきでよけ続けた。大学で剣道部だった九號の体は、この突然の危機に対応するには奇跡的に十分なスペックを誇っていた。
「ふぅ……さすがですね」
 斬撃の嵐が、突然ぴたりと止み、男は語り始めた。
「まずいきなり襲ったことをお詫びします。一応言っておきますが、この日本刀は特殊なホログラフでそう見せているだけで実際はただの竹刀です」
 二十二世紀も後半。科学の進歩はこんなことまで可能にした。
「なんなんだよ、あんた」
「申し遅れました。私はNASA日本支部の那須野と申します。大学時代のあなたの剣道の腕は健在なようなので、その上であなたにお願いがあって参りました。全人類のために」
 ちなみに九號はインカレ準優勝という輝かしい経歴を持つ。決勝では審判の不当な判断で負けたが、実力では勝っていた。(公にはなっていないが、審判への賄賂があったとされており、九號が金に固執するようになった要因の一つである)
「なんだよ、俺は人の頼みなんて聞く気分じゃ……」
「報酬は多額ですよ」
「言ってみろ」
 即答である。
「NASAが月に住居区を作ろうとしているのはご存じで?」
「あぁ。テレビで見たことがある。科学も進歩したもんだな」
「ですが月には海と呼ばれる謎の空間があり、それを取り除かなければ住居区が作れません」
 その後長々と那須野は語った。海から帰還した隊員の話によると、海の中は別次元の迷宮になっており、深部にある宝石のようなものを手にすれば海は消える。だが海の中は罠や見たこともない生物が潜んでおり、危険もある。その生物は外に出てくることもあり、そのせいで安心して住居区が作れないのだ。
「NASA独自の技術で生み出した武器があるので、生物の件は特に心配無用です。相応の反射神経や運動能力が必要ですが……あなたなら扱えるでしょう」
「だが……」
「引き受けて頂ければ、前金として、任務達成報酬に比べるとわずかですが、一〇〇万円お支払いします」
「やってやる」
 即答である。
「ありがとうございます。ではこれから支部に来てください。そこで前金をお支払いし、細かい手続きをします」
 こうして二週間後、ナイン・サトウ(NASA表記)は十数人の隊員とともに、危難の海と呼ばれる月の海に旅立つことになった。全人類のためとか、そんな大義はナインにはない。金のためだ。



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DATE: 2012/12/01(土)   CATEGORY: index
はじめに
テーマ

執筆者の人数は11名です。

そして、文の長さの目安は文藝部書式(以下のもの)2枚分。となっています。
 文字方向:縦書き二段組
 文字数×行数:28文字×29行

また、一人あたりに割り当てられている執筆期間は約2週間です。そのため、更新の頻度その程度になると思われます。

第一走者 ぽんかんさん

第二走者 偽名人さん

第三走者 こばるとさん

第四走者 北川青さん

第五走者 山下さん

第六走者 葛もちさん

第七走者 河東皐月さん

第八走者 ごりごりごりっPさん

第九走者 鈴木亮さん

第十走者 ハギワラ キオさん

アンカー かつどんさん
DATE: 2012/12/01(土)   CATEGORY: index
概要
 リレー小説とは、文字通り書き手から書き手へとバトンを渡すことにより、紡がれていく物語。そのため複数の人物が連携して作ることが特徴の小説です。

 本ページでは、千葉大学の文藝部の有志の人々によって物語が紡がれていきます。
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